大分県竹田市、歴史と自然が調和するこの街へ、愛犬ペペと一緒に車中泊の旅に出かけてきました。泊まりは岡城跡にあるRVsmartパーク、前日にネットで予約と支払を済ませた。風呂は岡城から車で10分ほど離れた「岡城天然温泉月のしずく」入浴料500円だ。
今回のメインディッシュは、なんといっても**「国指定史跡 岡城跡(おかじょうあと)」**。
「日本のマチュピチュ」とも称されるその壮大な石垣と、滝廉太郎の名曲『荒城の月』のモチーフとなった場所として有名ですが、実際に足を運んでみると、想像を遥かに超えるスケールと歴史の重みに圧倒されました。
今回は、犬連れ視点での岡城跡の魅力と、パンフレットを読み込んだかのような(笑)濃厚な歴史解説を交えてレポートします!

いざ、難攻不落の要塞へ!
受付の方に伺うと、「リードをしっかり繋いで、フンの処理などマナーを守ればワンちゃんもOKですよ」と快く迎え入れてくれました。これは犬連れ旅には本当に嬉しいポイントです。

城跡までは少し坂道を登ります。愛犬にとっては最高のお散歩コース。冬の空気が美味しく、足取りも軽やかです。

圧倒的な石垣と「国指定」ならではの案内


大手門跡に差し掛かると、目の前に現れるのは巨石が積み上げられた高石垣。
「すごい…」と思わず声が出ます。
岡城跡の素晴らしいところは、国指定史跡だけあって、案内表示や看板が非常に充実していることです。スマホでQRコードを読み込むと当時の復元CGが見られたり、詳細な説明書きがあちこちにあったりと、歴史好きにはたまらない仕様になっています。

岡城 800年の歴史を紐解く
ここで少し、現地の案内板やパンフレットから学んだ、岡城の壮絶な歴史について触れておきましょう。ただの「景色のいい場所」ではないんです。
① 起源は源平合戦の時代
岡城の歴史は非常に古く、始まりは文治元年(1185年)。
源頼朝に追われた源義経を迎えるため、**緒方三郎惟栄(おがたさぶろうこれよし)**によって築城されたと伝えられています。なんと、始まりは鎌倉時代初期まで遡るのです。
② 島津軍を撃退した「不落の城」
その後、南北朝時代に入ると、大友氏の一族である志賀氏がこの城に入り拡張しました。
特筆すべきは天正14年(1586年)の「豊薩戦争」。
九州統一を目指して北上してきた薩摩の島津氏の大軍(約3万7千とも言われる)に対し、当時の城主・志賀親次(しがちかつぐ)は、わずかな兵力でこの城を死守しました。
断崖絶壁という天然の要害と、巧みな采配により、ついに島津軍を撃退。この功績により、志賀親次は豊臣秀吉から絶賛されたといいます。
③ 近世城郭への変貌
文禄3年(1594年)、播磨国三木(現在の兵庫県)から中川秀成(なかがわひでしげ)が入封します。
ここからが現在の姿への転換点です。中川氏は石垣造りの技術に長けた家臣団を引き連れており、志賀氏時代の土の城から、現在見られるような総石垣造りの近世城郭へと大改修を行いました。
本丸、二の丸、三の丸が連なり、西の丸へと続く広大な城域。標高325mの台地上に築かれたその姿は、まさに難攻不落の要塞そのものです。

天空のパノラマと滝廉太郎
城内を奥へと進むと、視界が一気に開けます。
本丸跡から見渡す景色は、まさに絶景。久住連山や阿蘇山、祖母山といった九州の名峰が一望できます。
愛犬も風を感じながら、岩の上に座って遠くを眺めていました。この開放感は、車中泊旅の疲れを一気に吹き飛ばしてくれます。




『荒城の月』の舞台として
そして、忘れてはならないのが滝廉太郎です。
明治維新後、明治7年(1874年)に岡城の建物はすべて取り壊され、石垣だけが残されました。
少年時代を竹田で過ごした滝廉太郎は、荒れ果てたこの城跡を遊び場としていました。後に彼は、この栄枯盛衰の情景を思い浮かべながら、名曲**『荒城の月』**を作曲したと言われています。
二の丸跡には滝廉太郎の銅像が静かに佇んでいます。
現地に立つと、どこからともなくあのメロディが聞こえてくるような気がして、切なくも美しい気持ちになりました。


まとめ:犬連れにも歴史好きにも最高のスポット
約2時間半ほどかけて城内を散策しましたが、アップダウンがあり、愛犬にとっては良い運動に、人間にとっては歴史ロマンに浸る最高の時間になりました。
岡城跡のポイント
- 眺望: 断崖絶壁から見る九重連山は圧巻。
- 歴史: 源義経伝説から対島津戦、そして明治の廃城まで、物語が深い。
- 設備: 案内板が詳細で分かりやすく、学びが多い。
- ペット: リード着用で同伴可能(マナー厳守)。
車中泊で自由気ままに旅をする中で、ふと立ち寄った場所がこれほど深い歴史を持っていると、旅の充実度がグッと上がりますね。今回は3分の1くらいしか見ることが出来ませんでしたが、四季を通じた色んな景色を是非また見に来たいと思いました。
竹田市には、城下町の風情ある街並みや、美味しい湧き水、そして温泉もたくさんあります。
愛犬と一緒に歴史の風を感じに、ぜひ岡城跡へ訪れてみてください。


※訪問時の注意
石垣の縁には柵がない場所も多いです。愛犬や小さなお子様が転落しないよう、十分注意して散策を楽しんでくださいね。
つづく